2023年12月8日 令和5(2023)年度銅管フレア加工・ろう付技術講習会を実施いたしました。
今回も栃木県立県央産業技術専門校で建築設備科の実習場をお借りして、訓練生を含めた講習会を実施しました。
受講者は18名となり、そのうち13名が専門校の訓練生、4名が会員、そして1名が非会員でした。
栃木県立県央産業技術専門校で建築設備科の訓練生とふれあいながらの講習会は今回で4回目となります。
当工業会では、社会貢献として訓練生は無償で行っており、材料は日本冷凍空調設備工業連合会様から、運営費等は当工業会で負担しております。

今回も栃木県立県央産業技術専門校の校長先生をはじめ建築設備科の先生方にご協力を頂きました。
日本冷凍空調設備工業連合会様には資材の提供と機材の貸し出しをして頂きました。
講師は今年も当工業会の他に福島県冷凍空調設備工業会様と埼玉県冷凍空調工業会様からいらして頂きました。
皆様ご協力ありがとうございました。
この流れを継続し、多くの訓練生に冷凍空調業界に進んで頂ければ幸いです。

ろう付は数年前まで講習会を行っておらず、自己流でやられてる方が多くいらっしゃいます。
正しい知識を学ぶことができるのは、今回のような講習会しかございません。
また、ろうの浸透を確認するために実際にろう付をした銅管を縦割りに切断して銅管の内部のろうの浸透状態を確認できる、とてもユニークな講習会となっております。

銅管縦割り

銅管縦割り

浸透確認

浸透確認



講習会を受講して、今までやってきたろう付方法が間違っていたとショックを受けられる方もいらっしゃいますが、最後にはみなさん受講してよかったと言って頂けます。

ろうを浸透していなくても気密試験で漏れなければいいのでは?と思う方がいらっしゃるかもしれません。
ろうが浸透しいないと数年でガス漏れを起こしたり、銅管がめくれてしまい冷媒ガスの流れが悪くなり、効きが悪くなったりや圧縮機が加熱して故障の原因となります。

配管断面図

銅管を断面カットした状況

左側

銅管を断面カットを左側から見た状況

右側

銅管を断面カットを右側から見た状況


当工業会として、冷凍空調業界の方々に10年以上経ってもガス漏れがしない正しいろう付技術を身に付けていただきたいと考えておりますので、興味がございましたら次回開催される時にぜひご参加下さい。
毎年同時期に予定していますので、上向きろう付(下付け・逆付け)が、苦手だ!難しい!と思っている方は是非一度受講されてはいかがでしょうか?
やり方が分かれば、下向きろう付(上付け)とほとんど難易度は変わりません。
また、銅管ろう付講習会は何度でも受けられますので、しばらく経ってもう1度受けてみたい方は次回以降ご参加ください。

参加者は正確な知識と技術を吸収し、技術の向上に貢献する貴重な機会となりました。
今後も引き続き、業界の技術レベル向上のための講習会を計画し、実施していく予定です。

講習会状況写真

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