本講習会は、栃木県冷凍空調設備工業会が社会貢献の一環として、専門学校生に無償で提供しているもので、今回で5回目の開催となります。建築設備科の訓練生13名をはじめ、会員の方々も合わせて19名の受講者にご参加いただきました。
講習会では、銅管のフレア加工やろう付けといった、冷凍空調設備工事において基礎となる技術を、実技を交えて丁寧に指導しました。特に、ろう付けについては、正しい知識と技術を習得できるよう、実践的な内容に力を入れております。
本講習会の特徴の一つとして、ろう付け後の銅管を実際に切断し、内部のろうの浸透状態を確認する実習があります。この実習を通して、受講生はろう付けの良し悪しを目で見て確認でき、より深い理解へとつながります。
年明けには、冷凍空調機器施工技能士の試験が実施されます。本講習会で学んだ知識や技術が、この資格取得に役立つことが期待されます。
本講習会の実施にあたり、栃木県立県央産業技術専門校の校長先生をはじめ、建築設備科の先生方、日本冷凍空調設備工業連合会様、そして福島県・埼玉県冷凍空調設備工業会の講師の方々には、多大なるご協力を賜りました。心より感謝申し上げます。
今後も、本講習会を継続し、より多くの若い世代に冷凍空調業界の魅力を発信し、優秀な技術者を育成してまいります。
銅管縦割り
浸透確認
講習会を受講して、今までやってきたろう付方法が間違っていたとショックを受けられる方もいらっしゃいますが、最後にはみなさん受講してよかったと言って頂けます。
ろうを浸透していなくても気密試験で漏れなければいいのでは?と思う方がいらっしゃるかもしれません。
ろうが浸透しいないと数年でガス漏れを起こしたり、銅管がめくれてしまい冷媒ガスの流れが悪くなり、効きが悪くなったりや圧縮機が加熱して故障の原因となります。
当工業会では、冷凍空調業界の皆様が冷媒漏れを防止する正しいろう付け技術を習得し、安全で効率的なシステムを維持できるよう、本講習会を開催しております。
「上向きろう付けが難しい…」とお悩みの方、ぜひ一度ご参加ください。やり方をマスターすれば、上向き・下向きろう付けも難なくこなせるようになります。
本講習会は、正確な知識と技術を習得し、技術力の向上に繋がる貴重な機会です。 毎年同時期に開催を予定しておりますので、ご興味のある方はお気軽にご参加ください。
一度受講された方も、復習や新たな発見のために、何度でもご参加いただけます。
今後も、業界全体の技術レベル向上を目指し、様々な講習会を企画してまいります。